砂利場(読み)ジャリバ

デジタル大辞泉 「砂利場」の意味・読み・例文・類語

じゃり‐ば【砂利場】

砂利を置く場所。砂利置場。また、砂利を取る場所。
江戸城本丸天守台造築の際に砂利を採ったところから》江戸浅草田町1丁目(現在の東京都台東区浅草5丁目)付近のこと。新吉原遊里への道すじ。ざりば。

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精選版 日本国語大辞典 「砂利場」の意味・読み・例文・類語

じゃり‐ば【砂利場】

[1] 〘名〙 砂利を置く所。砂利をたくわえておく場所。また、砂利を採る所。
※落語・花見趣向(1897)〈四代目橘家円蔵〉「砂利(ジャリ)場を歩いて向臑(むかふづね)を傷(こわす)と云ふ馬鹿な者が有る者でげす」
[2] (万治三年(一六六〇)、江戸城本丸天守台造築の時、砂利を採った場所であるところから) 江戸時代、江戸浅草田町一丁目東端西側(東京都台東区浅草五・六丁目)付近の俗称日本堤に面する新吉原の遊里へ通じる道すじにあたり、新吉原遊郭の遣手婆(やりてばば)などは、多くこの近くに住んでいたという。ざりば。
浮世草子・新吉原常々草(1689)下「じゃりばとろ町此弐丁彼里へちかき町也」

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