研出(読み)とぎだし

精選版 日本国語大辞典 「研出」の意味・読み・例文・類語

とぎ‐だし【研出】

〘名〙
① 工作した物の表面を、金剛砂などの微粉末を用いて研摩仕上げすること。
評判記色道大鏡(1678)一五「内を梨地(なしぢ)に、外はくろく蘆辺の田鶴を研(トギ)出しの蒔絵にてかきたり」
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉二「研ぎ出しの提げ重の抽き出しへ」

とぎ‐だ・す【研出】

〘他サ五(四)〙 研ぎみがいて、つやを出す。
※俳諧・詞林金玉集(1679)一四「とき出すか外山に白き霜の剣〈可友〉」
古道大意(1813)下「其の本意が曇ってゐる。是をどうぞ磨ぎ出して、元の美麗しい心に成たいものでござる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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