破瓜型(読み)はかかた

百科事典マイペディア 「破瓜型」の意味・わかりやすい解説

破瓜型【はかかた】

統合失調症精神分裂病)の一病型。おもに20歳前後に発病し,情意障害主徴で,感情荒廃や無為症の傾向が強い。妄想(もうそう)・幻覚や緊張病的症状はさほど表面に出ない。比較的進行性に経過して予後不良

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世界大百科事典(旧版)内の破瓜型の言及

【精神分裂病】より

…現存在分析を創始したスイスの精神医学者ビンスワンガーの主著で,1957年に単行本の形で刊行された。5例の精神分裂病のくわしい症例研究からなるが,30年代に著者が独自の人間学的方法を確立したのち,数十年にわたる臨床活動の総決算として44年から53年にかけて集成したもの。ここでは,分裂病は人間存在に異質な病態としてではなく,人間から人間へ,現存在から現存在への自由な交わりをとおして現れる特有な世界内のあり方として記述される。…

※「破瓜型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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