硝酸マンガン(Ⅱ)(読み)ショウサンマンガン

化学辞典 第2版 「硝酸マンガン(Ⅱ)」の解説

硝酸マンガン(Ⅱ)
ショウサンマンガン
manganese(Ⅱ) nitrate

Mn(NO3)2(178.95).種々の水和物が存在するが,六水和物がもっとも普通である.六水和物は炭酸マンガン(Ⅱ)希硝酸に溶かした水溶液を25.8 ℃ 以下で蒸発すると得られる.淡桃色の単斜晶系結晶.密度1.82 g cm-3(21 ℃).融点25.8 ℃,沸点129.4 ℃(分解).水,エタノールに易溶.無水物も淡桃色の結晶.その他,一,二,三,四水和物が知られている.希土類元素硝酸塩複塩をつくりやすい.この性質は希土類元素の分別結晶に利用される.窯業コンデンサー,薄膜形成材料,触媒,電池材料などに用いられる.[CAS 10377-66-9:Mn(NO3)2][CAS 20694-39-7:Mn(NO3)2・4H2O][CAS 17141-63-8:Mn(NO3)2・6H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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