硼酸石(読み)ほうさんせき(英語表記)sassolite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「硼酸石」の意味・わかりやすい解説

硼酸石
ほうさんせき
sassolite

ホウ素水酸化鉱物の一つ。火山噴気作用の産物として、あるいはホウ素に富む特殊な堆積(たいせき)岩の成分や、ホウ酸塩イオンを含む泉や湖沼水からの沈殿物として産する。日本では、最初の産状のものが北海道昭和新山、長野・群馬県境の浅間山などに知られている。水に対する溶解度のもっとも高い鉱物の一つ。自形結晶は未報告。低硬度、小比重が特徴で、類似した鉱物はほとんどない。英名は原産地イタリアのサッソSassoにちなむ。

加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android