磁石山(読み)じしゃくせん

精選版 日本国語大辞典 「磁石山」の意味・読み・例文・類語

じしゃく‐せん【磁石山】

〘名〙 (「せん」は「山」の呉音)
磁気を帯びた山。また、磁石(一)①でできていて、刀剣鉄釘を使った船を吸い寄せて難破させると信じられていた山。
※虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初)「某は唐と日本とのさかいにぢしゃくせんといふ山がある」
② (①が金属類を吸いつけるところから) 金銀を吸いとる遊郭をたとえていう。
浮世草子好色二代男(1684)八「都の磁石山(ジシャクセン)とて、金銀を吸取里有」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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