磐座・磐境(読み)いわくら・いわさか

百科事典マイペディア 「磐座・磐境」の意味・わかりやすい解説

磐座・磐境【いわくら・いわさか】

神社の原始的祭場。自然の岩石またそれに多少の人工を加えたもので,そこに神を招いてまつった。高天原(たかまがはら)のそれが天津(あまつ)磐境であり,その岩石が扁平で神座にふさわしいものを磐座という。一説には死者を葬った場所に置いた石が起源であるとされ,降臨石・影向(ようごう)石なども磐座の一種という。今もこの形の神社があり,本殿のないのを普通とする。《日本書紀》によれば,天孫の座を磐座とし,磐境は結界(けっかい)・神境の意となっている。
→関連項目石神神社建築神籬

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