磐石・盤石(読み)ばんじゃく

精選版 日本国語大辞典 「磐石・盤石」の意味・読み・例文・類語

ばん‐じゃく【磐石・盤石】

〘名〙
① 大きな石。大きな岩。いわお。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「妃啓曰。殿下恩深。庸妾侍寝常思千秋万歳。如磐石大岳
義経記(室町中か)五「差覗きて見れば、下は四十丈許りなるばんじゃくなり」 〔穆天子伝‐巻一〕
② (形動ナリ・タリ) 非常に堅固なこと。しっかりしてゆるぎないこと。また、そのさま。
性霊集‐六(835頃)弘仁太上奉為桓武皇帝講御札法花経達一首「世子盤石、股肱良哉」
浄瑠璃・心霊矢口渡(1770)一「楠が名は磐石(バンジャク)と堅(かため)たる」 〔漢書‐文帝紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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