磨・研・琢・摩(読み)みがく

精選版 日本国語大辞典 「磨・研・琢・摩」の意味・読み・例文・類語

みが・く【磨・研・琢・摩】

〘他カ五(四)〙
① こすってきれいにし、光沢を出す。こすって光やつやを出す。
※枕(10C終)九七「刺櫛すりてみがく程に、物につきさへて折りたる心地
※大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)「金を簡びて礫を去て、玉を琢(ミカキ)て輝りを稗く」
② 美しくしつらう。装飾する。
源氏(1001‐14頃)明石「むすめ住ませたる方は、心殊にみかきて」
③ 光彩をそえる。かがやかす。
書紀(720)安閑元年閏一二月(寛文版訓)「都の外に横(よこ)に逸(こえい)区域(くにのうち)瑩鏡(ミカキてら)して」
④ 美しく装う。化粧する。
※栄花(1028‐92頃)若ばえ「我身の厳粧をしみがくもあり」
⑤ 努力して上達をはかる。修養する。練磨する。また、いっそう立派なものにする。
※法華義疏長保四年点(1002)二「両偈をもて、物の心を開き奨(ミガイテ)、仏後に自ら説きたまふことを明す」
空中ブランコ(1971)〈津島佑子〉「自分で芸を磨いていかなければならない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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