磯馴る(読み)ソナル

デジタル大辞泉 「磯馴る」の意味・読み・例文・類語

そ‐な・る【××馴る】

[動ラ下二]《「そ」は「いそ(磯)」の音変化》
潮風のために、木の枝や幹が地面をはうように延びる。
荒磯あらいその波に―・れてふ松はみさごのゐるぞ便りなりける」〈山家集・中〉
風になびく。
「くれたけのおきふし風に―・れきてよなよな秋とおどろかすなり」〈秋篠月清集

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精選版 日本国語大辞典 「磯馴る」の意味・読み・例文・類語

そ‐な・る【磯馴】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「そ」は「いそ(磯)」の変化したもの ) 海岸の木の枝や幹が強い潮風のために地面に傾いて生えのびる。いそなれる。
    1. [初出の実例]「み吉野のきさやまかげに立てる松いく秋風にそなれ来ぬらん」(出典:曾丹集(11C初か))

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