社殿(読み)しゃでん

精選版 日本国語大辞典 「社殿」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐でん【社殿】

〘名〙
本殿拝殿舞殿など、神社境内の主要な建物のこと。祭神を鎮祭する本殿をさすことが多い。
※九冊本宝物集(1179頃)五「五百りゃうの車をかざりて、社殿にまゐりてあはん」
② 歌舞伎囃子の一種太鼓と小銅鑼(どら)の縁とを打ち合わせる。神社などの出入り花見の混雑した情景描写に用いる。壬生狂言鰐口(わにぐち)の縄を引いて鳴らす音を模したもの。
※歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立「『まあまあ待って貰ふべい』ト誂のしゃでんの様な鳴物にて、皆々花道へかかる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「社殿」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐でん【社殿】

神社の建造物のこと。本殿幣殿拝殿神楽殿などがある。
(「鈔天」「社天」とも書く)歌舞伎下座音楽の一。太鼓と銅鑼どらの縁を打ち合わせる鳴り物で、時代物の花見の場などに用いる。
[類語](1神社やしろみや神殿神廟しんびょう廟宇びょうう神宮鎮守ちんじゅほこら大社稲荷八幡本社摂社末社祠堂

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