祈り上げる(読み)イノリアゲル

デジタル大辞泉 「祈り上げる」の意味・読み・例文・類語

いのり‐あ・げる【祈り上げる】

[動ガ下一][文]いのりあ・ぐ[ガ下二]祈る」の謙譲語。多く手紙文に用いられる。「御自愛なさいますよう―・げます」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「祈り上げる」の意味・読み・例文・類語

いのり‐あ・げる【祈上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]いのりあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 祈ることを敬っていう。
  2. (イ) その人に関する事を祈る。
    1. [初出の実例]「母が世の中の望と申ては〈略〉これ一つに候へば乍此上勉励祈上参らせ候」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四)
  3. (ロ) 神仏などに祈りをささげる。
    1. [初出の実例]「冥加(みゃうが)を祈り上げるにはあまりにも悪臭芬(ふん)たる我身かな」(出典普賢(1936)〈石川淳〉一〇)

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