祝い膳(読み)いわいぜん

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「祝い膳」の解説

いわいぜん【祝い膳】

婚礼、正月などの節句、食い初め、賀寿(還暦・喜寿・米寿など)などのめでたい席で祝意を込めてととのえる膳。鯛は、その形や色合いが好まれ、「めでたい」の語呂合わせも手伝って、また、鯉は「鯉の滝登り」が出世栄転を思わせることから、古くから祝い膳に供された。婚礼に夫婦和合の象徴としてはまぐりを用い、また、おせち一つ一つの料理、たとえば黒豆には「まめに暮らせるように」というように、祝い膳にはさまざまな願いを込めた料理をととのえる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android