祝儀花(読み)シュウギバナ

デジタル大辞泉 「祝儀花」の意味・読み・例文・類語

しゅうぎ‐ばな〔シウギ‐〕【祝儀花】

めでたい席に生ける花。常緑樹、特に松などが用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「祝儀花」の意味・読み・例文・類語

しゅうぎ‐ばな シウギ‥【祝儀花】

〘名〙 祝儀の席に生ける花。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「祝儀花」の意味・わかりやすい解説

祝儀花
しゅうぎばな

祝い事の席に用いるいけ花。歴史的には室町時代と江戸時代との祝い事の意味に違いがあり、前者はさまざまな祝い事の総称の意味合いがあるが、後者は一般的に婚礼に限られる。室町時代の祝言には、在家は御成(おな)り、婿嫁取り、出家は初めて髪を剃(そ)るとき、仏閣仏像供養などが含まれている。花材としてはその季節のものを中心とするが、季節のものが求めにくい場合は、常緑樹、なかでも松が用いられる。花材は、すなおで、枯れ枝、枯れ葉、破れ葉などのないものを選ぶ。形式としては、立花では相生(あいおい)真、合せ真、二つ真、松竹梅、極真立て、松一色などで、生花においては真の花形を用いる。

[北條明直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android