祝戸村(読み)いわいどむら

日本歴史地名大系 「祝戸村」の解説

祝戸村
いわいどむら

[現在地名]明日香村大字祝戸

南淵みなぶち(飛鳥川上流)冬野ふゆの川の合流地に立地する。祝戸は祝部で、高市郡内の忌部いんべ(斎部)(現橿原市)と同義の古代地名である。「日本書紀」皇極天皇元年七月の条に「群臣相語りて曰はく、村々の祝部の所教の随に、或いは牛馬を殺して、諸の社の神を祭る。或いは頻に市を移す。或いは河伯を祈る。既に所効無しといふ。(中略)八月の甲申の朔に、天皇、南淵の河上に幸して、跪きて四方を拝む。天を仰ぎて祈ひたまふ云々」とみえ、この年の大旱魃に、祝部の指導により、諸社で祈雨をしたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android