神司(読み)カンヅカサ

デジタル大辞泉 「神司」の意味・読み・例文・類語

かん‐づかさ【神司/神官/主神】

《「かむづかさ」とも表記
(神司)神に仕える人。神社祭事を行う人。神官。かみづかさ。
神祇官)「じんぎかん(神祇官)1」に同じ。かみづかさ。
主神律令制で、大宰府だざいふ管内の諸祭祀をつかさどる官。正七位下に相当。かみづかさ。

かみ‐づかさ【神司/神官/主神】

かんづかさ」に同じ。

かむ‐つかさ【司/神官】

かんづかさ

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精選版 日本国語大辞典 「神司」の意味・読み・例文・類語

かん‐づかさ【神司・神祇官・主神】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かむつかさ」とも表記 )
  2. ( 神司 ) 神につかえる人。神社の祭事などを行なう人。かみづかさ。神官。宮司
    1. [初出の実例]「祠官(カンツカサ)に令(のりこと)して、兵器を卜しむるに」(出典日本書紀(720)垂仁二七年八月(熱田本訓))
  3. ( 神祇官 ) 令制での官の一つ。朝廷の祭祀をつかさどる。かみづかさ。じんぎかん
    1. [初出の実例]「神祇官 カムツカサ」(出典:色葉字類抄(1177‐81))
  4. ( 主神 ) 令制で、大宰府(だざいふ)職員。管内の諸祭祀のことをつかさどる。定員一人。正七位下に相当する。〔令義解(718)〕

かみ‐づかさ【神司・神祇官】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かみつかさ」とも )
  2. ( 神司 ) =かんづかさ(神司)
    1. [初出の実例]「当社明神は当国第一の神司(カミツカサ)として」(出典:仮名草子伽婢子(1666)八)
  3. ( 神祇官 ) 令制での官の一つ。朝廷の祭祀を執行し、大嘗祭鎮魂祭卜兆等の神事などを取り扱う。伯、大・少副、大・少祐などの職員がある。かんづかさ。じんぎかん。〔出雲風土記(733)〕

しん‐し【神司】

  1. 〘 名詞 〙 神に仕える人。かんぬし。かんづかさ。

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