神川(町)(読み)かみかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「神川(町)」の意味・わかりやすい解説

神川(町)
かみかわ

埼玉県北西部、児玉郡(こだまぐん)にある町。1987年(昭和62)町制施行。2006年(平成18)児玉郡神泉村(かみいずみむら)を合併。北部は神流(かんな)川の旧扇状地、中央部は200~300メートル、南部は300~1000メートルの山地、西は神流川を隔てて、群馬県の藤岡市と相対す。JR八高(はちこう)線と、国道254号、462号が通じる。米麦作や、養蚕を行ってきたが、近年、酪農、花卉(かき)、野菜、果実生産が行われ、とくに「児玉ナシ」の主産地として知られている。また、うめみの、児玉両工業団地を中心に電機鉄鋼などを生産する。南部の山地は、一帯が県立上武(じょうぶ)自然公園に属し、景勝地が多い。とくに武蔵二宮(むさしにのみや)の社格を誇る金鑽神社(かなさなじんじゃ)や元三(がんざん)大師大光普照寺(だいこうふしょうじ)、断層運動によって生じた特別天然記念物の「御嶽の鏡岩(みたけのかがみいわ)」は有名。金鑽神社の多宝塔、光明寺の銅造阿弥陀如来(あみだにょらい)立像は国の重要文化財に指定されている。面積47.40平方キロメートル、人口1万3359(2020)。

[中山正民]

『『神川町誌』(1992・神川町)』


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