吉川英治の長編少年小説。1925年(大正14)5月~28年(昭和3)12月『少年倶楽部(くらぶ)』連載。武田家の再興を願う勝頼(かつより)の遺児・伊那丸(いなまる)と、それを助ける侠党七士――小幡民部(こばたみんぶ)、加賀見忍剣(かがみにんけん)、木隠竜太郎(こがくれりゅうたろう)、咲耶子(さくやこ)、巽小文治(たつみこぶんじ)、山県蔦之助(やまがたつたのすけ)、鞍馬(くらま)の竹童(ちくどう)の活躍する伝奇ロマン。鼻かけ卜斎(ぼくさい)、泣き虫蛾次郎(がじろう)など印象に残る登場人物も多く、山口将吉郎の挿絵とともに人気をよんだ。大人ものの世界で旭日(きょくじつ)の勢いを示していた作者の少年小説であり、構想力の豊かさを物語る。
[尾崎秀樹]
『『神州天馬侠』全3冊(講談社・吉川英治文庫)』
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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