神庫(読み)ホクラ

デジタル大辞泉 「神庫」の意味・読み・例文・類語

ほ‐くら【庫/宝倉】

《「ほ」は「秀」の意》
神宝を納めておくくら
「―高しといへども、われよく―のためにはしてむ」〈垂仁紀〉
小さな神殿ほこら
稲荷いなりの―に」〈拾遺・雑恋・詞書〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「神庫」の意味・読み・例文・類語

ほ‐くら【神庫・宝倉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほ」は「秀」、「くら」は物を置くための場所の意。高い建築構造を持つものをいう )
  2. 神宝を納めて置く庫(くら)
    1. [初出の実例]「吾 手弱女人(たをやめ)なり。何ぞ天の神庫に登らむや。〈神庫、此を保玖羅(ホクラ)と云ふ〉」(出典:日本書紀(720)垂仁八七年二月)
  3. 小さな神社。ほこら。〔十巻本和名抄(934頃)〕

じん‐こ【神庫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しんこ」とも ) 神社などで宝物を入れておく建物宝物殿。たからぐら。ほくら。
    1. [初出の実例]「応納神庫用祭気比神宮対租穀事」(出典:類聚三代格‐一・元慶八年(884)九月八日)

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