神田鐳蔵(読み)カンダ ライゾウ

20世紀日本人名事典 「神田鐳蔵」の解説

神田 鐳蔵
カンダ ライゾウ

明治〜昭和期の実業家 神田銀行創立者。



生年
明治5年8月29日(1872年)

没年
昭和9(1934)年12月8日

出生地
愛知県海部郡蟹江

学歴〔年〕
名古屋商〔明治21年〕卒

経歴
家業の酒造業従事。明治26年名古屋株式取引所創設と共に、株式の思惑買占で40万円という巨利を得たが、日清戦争後の不況下に破産。32年上京、紅葉屋商店を創設し、有価証券の仲介業を営んだ。鉄道株の売買で巨富を築き、渋沢栄一援助国債の欧州輸出を行うなど、“証券界の鬼才”と称された。のち紅葉屋銀行を創設、大正7年神田銀行と改称。さらに諸会社を主宰し、育英・公共事業にも関係したが、昭和2年金融恐慌で倒産した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「神田鐳蔵」の解説

神田鐳蔵 かんだ-らいぞう

1872-1934 明治-昭和時代前期の実業家。
明治5年8月29日生まれ。名古屋で株式仲買人となり,明治32年上京して紅葉(もみじ)屋を創設。証券業をいとなみ,公債の海外売り出しなどで巨利をえた。大正7年神田銀行を創立したが,昭和2年の金融恐慌で閉鎖に追いこまれた。昭和9年12月8日死去。63歳。愛知県出身。名古屋商業卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「神田鐳蔵」の解説

神田 鐳蔵 (かんだ らいぞう)

生年月日:1872年8月29日
明治時代-昭和時代の実業家
1934年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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