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化学兵器として,戦争で用いられる有毒ガスのうち,神経をおかすものをいう.第二次世界大戦で用いられた有機リン化合物のサリン,タブン,ソマンなどが代表的なもので,抗コリンエステラーゼ作用が強い.これらは,呼吸器,鼻粘膜,皮膚,眼などを通じて体内に入り,アセチルコリンの過剰刺激を生じ,筋肉の麻ひ,すなわち呼吸筋の麻ひが直接原因となって窒息死させる.この間,顔面筋内がひきつり,脂汗を流し,顔面蒼白となり,けいれんを起こす.たとえば,サリンの毒性はホスゲン(窒息性)やマスタードガス(びらん性)と比較して,それぞれ30倍,15倍強いとされる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
毒ガスの一種。現在各国において正式に化学兵器として採用され、農作物害虫駆除剤として開発された有機リン系毒物の系統である。吸入、経口摂取の場合のみならず、皮膚に付着しても浸透して神経細胞と突起の接合部に至り、化学伝達物質アセチルコリンの分解酵素の作用を阻害して呼吸筋など重要機能を麻痺(まひ)させる。VXは36ミリグラムを1000分の1秒作用させると殺人効果を示し、BG(サリン)100ミリグラムに匹敵すると計算される。
[和気 朗]
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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