ストレスなど心的要因によって引き起こされる精神および身体の障害の総称。精神科領域で用いられる診断用語で、重度の精神障害ではなく、かつては神経症、俗にノイローゼとよばれていたものが該当し、不安や恐怖、不定愁訴(しゅうそ)といった症状を伴う。ICD-10(国際疾病分類第10版)では神経症にかわる概念としてこの用語が用いられ、「精神および行動の障害」という大分類に含まれる「神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害」のカテゴリーのなかに収められている。このカテゴリーのなかで神経症性障害に該当するものは、恐怖性不安障害(広場恐怖症、対人や赤面を含む社会恐怖症、高所や閉所あるいは先端などへの恐怖症)、その他の不安障害(パニック発作などを含むパニック(恐慌性)障害、不安神経症を含む全般性不安障害など)、強迫性障害(強迫思考あるいは反復思考、不潔恐怖症などの強迫観念を取りはらおうとする強迫行為ほか)などがあげられる。また、アメリカ精神医学会のDSM(「精神疾患の診断と統計の手引き」)では、かなり以前から神経症という疾患名は用いられておらず、「不安障害」などの表現が使われている。
「神経症」という用語自体はこのように単独では使われなくなったが、臨床では患者への病状説明(ムンテラ)で用いられている。
[編集部 2016年7月19日]
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