神裁(読み)しんさい

精選版 日本国語大辞典 「神裁」の意味・読み・例文・類語

しん‐さい【神裁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神が人間行為を裁決すること。神のさばき。
  3. しんめいさいばん(神明裁判)
    1. [初出の実例]「神にまかせ申、しんさいにも取かち候」(出典:菅浦文書‐寛正四年(1463)九月二日・近江大浦庄百姓申状)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の神裁の言及

【神判】より

…世界の古代的社会で普遍的に見られる,超自然的存在に判断をゆだねる裁判の一形態。神裁ともいう。ある者の主張が真実であるか否か,またある者が犯罪にかかわっているか否かを,人智では判断しがたいとき,神意に問い判定する神判は,もともと中世以前のヨーロッパで行われていた裁判方法judicium Deiを指したが,ヨーロッパ世界以外の類似した現象をも広く包括していう。…

※「神裁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android