神送り(読み)カミオクリ

デジタル大辞泉 「神送り」の意味・読み・例文・類語

かみ‐おくり【神送り】

陰暦9月晦日みそか、または10月1日に、全国の神々が出雲大社へ旅立つこと。また、これを送る行事。この日は強い風が吹くといわれる。 冬》「しぐれずに空行く風や―/子規」⇔神迎え
厄神を追い払う行事。鹿島流し疱瘡神ほうそうがみ送りなど。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神送り」の意味・わかりやすい解説

神送り
かみおくり

旧暦 10月には諸国の神々が出雲に集るという伝承に由来し,神々の出発を送る祭りのこと。神々の出発をお上り,神立ち,お飛びなどと呼び,9月 30日に神送りをする習俗多く地方で伝承されている。神の不在期間には,10月 20日の戎講 (えびすこう) の事実から,えびす神を留守神として信仰する例が多い。

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