福知村(読み)ふくちむら

日本歴史地名大系 「福知村」の解説

福知村
ふくちむら

[現在地名]一宮町福知

揖保いぼ川とその支流福知川の合流点に位置し、南西生栖いぎす村、北は福中ふくなか村。慶長国絵図に「ふつち村」とみえる。領主変遷生栖村と同じ。正保郷帳福地村とみえ、田方二一六石余・畠方二三二石余。下村氏手控帳(下村家文書)によると、寛文―延宝(一六六一―八一)には田一二町一反余・畑二六町九反余、家数七五・人数五一一、馬七・牛九〇。天明七年(一七八七)の家数一一六(田路家文書)


福知村
ふくちむら

[現在地名]榛原町大字福地ふくち

福地岳(五二一・一メートル)西北麓、宇陀川北方の小平地に立地。宇太水分神社古図には「福智」と記す。慶長郷帳に「福智村」、旧高旧領取調帳には「福地村」とみえる。

慶長郷帳の村高二七五・一三五石。慶長六年(一六〇一)松山藩(福島高晴)領。万治二年(一六五九)松山藩主織田長頼が遺領を継ぐ時、弟長政(旗本、交代寄合、表高家)に三千石を分知した結果、旗本織田氏の知行地となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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