禰寝文書(読み)ねじめもんじよ

日本歴史地名大系 「禰寝文書」の解説

禰寝文書
ねじめもんじよ

解説 写本が「平姓禰寝氏正統文献」などとして東洋文庫・東京大学史料編纂所、一部「禰寝氏正統文献外集」などが東京都新宿区穴八幡宮司斎藤家に所蔵される。文書総数六七三点。禰寝氏は平安時代後期から大隅正八幡宮領禰寝院北俣に勢力を張った豪族で、建部姓の在庁官人で地頭郡司を兼帯した。その本宗家の相伝文書で、中世有力在地領主のまとまった文書として政治・社会・経済・文化の諸面の豊富な内容をもつ。二階堂文書とともに「旧記雑録」未収載文書の代表といわれていた。刊本は「禰寝文書」一―三(九州史料刊行会、孔版)・鹿児島県史料「家わけ一」があり、いずれも池端文書他一族庶家のものも含む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android