私営田領主

山川 日本史小辞典 改訂新版 「私営田領主」の解説

私営田領主
しえいでんりょうしゅ

平安時代,墾田を経営した大規模領主。9世紀以降,在地で営田と私出挙(しすいこ)によって富を蓄積した富豪層のことで,領主制の発展段階を位置づける歴史的概念としても用いる。私営田は,領主がすべての費用を準備し,農民を雇用して全収穫を獲得する直営方式で,平安後期大半が衰退し,作人(さくにん)層が領主から分離した請作経営への転化が一般化する。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android