私民(読み)シミン

デジタル大辞泉 「私民」の意味・読み・例文・類語

し‐みん【私民】

大化の改新以前、諸豪族に隷属した人民。改新後は朝廷に属する公民となった。

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精選版 日本国語大辞典 「私民」の意味・読み・例文・類語

し‐みん【私民】

〘名〙 大化前代、諸豪族に隷属した人民。令制下では、国家に属する公民となった。民部(かきべ)家部(やかべ)。⇔公民

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世界大百科事典(旧版)内の私民の言及

【私】より

… しかし,第2次世界大戦における日本の敗戦は,このような公と私の伝統的関係を大きく揺るがした。戦前の市町村制において〈帝国臣民タル年齢25年以上ノ男子ニシテ2年以来市(町村)住民タル者ハソノ市(町村)公民トス〉とされていた民衆像は,戦後の社会変動のもとで〈私民〉という民衆像によって取って代わられてきている。〈私民〉とは,国家権力に吸収され屈従させられるかたちで地域住民となるのではなくて,即自的な意味での私人の私生活中心主義の意識と消費者的主体性によって特徴づけられる地域住民の姿にほかならない。…

※「私民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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