秋の調べ(読み)アキノシラベ

デジタル大辞泉 「秋の調べ」の意味・読み・例文・類語

あき‐の‐しらべ【秋の調べ】

秋にふさわしい雅楽の調子平調ひょうじょう
「―はくものこそあなれ」〈宇津保・内侍督〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「秋の調べ」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 の 調(しら)

  1. 秋に適した楽の調子。律の調子。平調(ひょうじょう)。必ずしも「時の調子」の中の秋の調子をさすとは限らない。「時の調子」とは、春は双調(そうじょう)、夏は黄鐘調(おうしきちょう)、秋は平調(ひょうじょう)、冬は、盤渉調(ばんしきちょう)とされる。
    1. [初出の実例]「まづ習ひ初めのりうかく風(ふ)を、秋のしらべに弾きならし給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)

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