秋の風(読み)あきのかぜ

精選版 日本国語大辞典 「秋の風」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 の 風(かぜ)

① 秋に吹くつめたい風。《季・秋》
万葉(8C後)四・四八八「君待つとあが恋ひをればわが屋戸のすだれ動かし秋風(あきのかぜ)吹く」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)金沢「あかあかと日は難面(つれなく)あきの風」
② (「秋」に「飽き」をかけて) 物事がいやになること。心変わりがすること。特に男女の仲にいう場合が多い。
※光悦本謡曲・女郎花(1505頃)「なつかしや、きけば昔の秋の風、うら紫か葛(くず)の葉の、かへらばつれよ妹背(いもせ)の浪」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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