秋めく(読み)アキメク

デジタル大辞泉 「秋めく」の意味・読み・例文・類語

あき‐め・く【秋めく】

[動カ五(四)]秋らしくなる。身に秋を感じるようになる。秋づく。「日ごとに―・いてきた」 秋》「鮎むしる箸も―・く日なりけり/万太郎

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精選版 日本国語大辞典 「秋めく」の意味・読み・例文・類語

あき‐さ・びる【秋さびる】

  1. 〘 自動詞 バ上一 〙
    [ 文語形 ]あきさ・ぶ 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 秋らしくなる。
    1. [初出の実例]「夕日さす外山(とやま)の梢(こずゑ)秋さびてふもとの小田も色づきにけり〈藤原公蔭〉」(出典風雅和歌集(1346‐49頃)秋中・五六九)

あき‐め・く【秋めく】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「めく」は接尾語 ) 秋らしくなる。秋づく。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「山里は庭のむら草うら枯れて蝉の鳴くねも秋めきにけり」(出典:清輔集(1177頃))
    2. 「風の音までが何となく秋めいて」(出典:夜明け前(1929‐35)〈島崎藤村〉第二部)

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