秋風の(読み)アキカゼノ

デジタル大辞泉 「秋風の」の意味・読み・例文・類語

あきかぜ‐の【秋風の】

[枕]地名の「吹上ふきあげ」「山吹やまぶき」「千江ちえ」などにかかる。秋風の吹く実景を表す要素が強い。
「―千江の浦廻うらみの」〈・二七二四〉

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精選版 日本国語大辞典 「秋風の」の意味・読み・例文・類語

あきかぜ‐の【秋風の】

  1. 秋風が吹くの意から「山吹」「吹上」にかかる。また、「東風(こち)」など風を「ち」と読むことから「千江」にかかるともする。
    1. [初出の実例]「冷風之(あきかぜの)千江の浦廻(うらみ)木積(こつみ)なす心は寄りぬ後(のち)は知らねど」(出典:万葉集(8C後)一一・二七二四)

秋風のの語誌

「千江」については、秋風の吹く千江の浦という実景とみて、枕詞と解さない説もある。

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