租・庸・調(読み)そ・よう・ちょう

旺文社日本史事典 三訂版 「租・庸・調」の解説

租・庸・調
そ・よう・ちょう

律令制度における税の主要なもの
租は田租で口分田などの田地に課され,稲2束2把で収穫量の約3%にあたる。租は各国正倉に貯蔵され,地方財政にあてられた。庸は歳役(1年間に正丁 (せいてい) が10日,次丁が5日労役に服す)の代納物で,布を中心に米・塩・綿など郷土産物を中央政府へ納めた。調は男子に課税され(年齢・地域によって差がある),絹・糸・綿・布・鉄・塩・海産物などを中央政府に納入した。庸と調は運脚で都に運ばれ中央の財源にあてられた。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android