秩父新道(読み)ちちぶしんどう

日本歴史地名大系 「秩父新道」の解説

秩父新道
ちちぶしんどう

明治一九年(一八八六)四月に秩父地方と児玉本庄(現本庄市)とを結んで開かれた新道。当時は本庄駅を起点とし、八幡山はちまんやま町・児玉町(現児玉郡)を経て四十八瀬しじゆうはつせ峠越で秩父郡金沢かねざわ(現皆野町)に至り、同郡大淵おおふち(現同上)で二線に分れ、一線下吉田しもよしだ(現吉田町)を経て小鹿野おがの(現小鹿野町)へ、もう一線は寺尾てらお(現秩父市)を経て大宮郷(現秩父市)に達した。すでに明治一一年埼玉県令白根多助は明治天皇に宛てて上疏文を呈し、山村秩父の近代化のために道路・橋梁開発の必要を訴えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android