称仏寺(読み)しようぶつじ

日本歴史地名大系 「称仏寺」の解説

称仏寺
しようぶつじ

[現在地名]寺井町寺井

寺井山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば弘法大師の結んだ草庵に始まるといい、天台・真言の僧が住したが、覚心坊覚阿が蓮如に帰依して唯信坊と改名し、称仏寺と称したという。ただし貞享二年寺社由緒書上には延徳元年(一四八九)唯正の開創とある。「天文日記」によると当寺は天文七年(一五三八)五月一二日以降しばしば摂津石山本願寺に御堂当番として上番し、同一〇年一二月二日と同一二年六月二八日には斎の相伴を勤めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android