移し殿(読み)ウツシドノ

デジタル大辞泉 「移し殿」の意味・読み・例文・類語

うつし‐どの【移し殿/遷し殿】

神社社殿改築のときなどに、臨時神体を安置しておく仮の社殿。仮殿かりどの
春日神社の社殿の一。神木を移し安置する社殿。

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精選版 日本国語大辞典 「移し殿」の意味・読み・例文・類語

うつし‐どの【移殿・遷殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神社の社殿改築のとき、または、新たに御神体を奉じて本宮に移す前などに、臨時に御神体を安置しておく仮の社殿。仮殿(かりどの)
    1. [初出の実例]「元徳貮年〈略〉遷殿に奉渡〈西小神社御前〉」(出典:醍醐寺新要録(1620))
  3. 春日大社の社殿の一つ。神木御動座のときに、神木を移し安置する社殿。
    1. [初出の実例]「其後先立御神宝、移殿へ奉御正躰了」(出典:春日社記録‐中臣祐賢記・文永元年(1264)七月二日)

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