程もなし(読み)ほどもなし

精選版 日本国語大辞典 「程もなし」の意味・読み・例文・類語

ほど【程】 も なし

① たいして広くない。狭い。
源氏(1001‐14頃)夕霧「隠したまへらむ、程もなければ、いと心やましくて、明けぬれど」
時間が短い。間もない。また、はかない。
伊勢物語(10C前)一九「ほどもなくかれにけり」
③ 長さがない。短い。また、さほどの道のりがない。
※馬内侍集(11C前)「朝ぼらけ思ひやる哉ほどもなきこまつは雪にうづもれぬらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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