稜の木(読み)ソバノキ

デジタル大辞泉 「稜の木」の意味・読み・例文・類語

そば‐の‐き【×稜の木/蕎麦の木】

ブナ古名。〈和名抄
アカメモチの古名。
「木は桂、五葉、柳、橘。―、はしたなき心地すれども」〈能因本枕・四七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「稜の木」の意味・読み・例文・類語

そば‐の‐き【稜木・柧&JISEB8E;木・蕎麦木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物ぶな(橅)」の古名。
    1. [初出の実例]「凡正月上夘日〈略〉其杖曾波木二束。比比良木」(出典:延喜式(927)一三)
  3. 植物「かなめもち(要黐)」の古名。
    1. [初出の実例]「そはの木、はしたなき心ちすれども〈略〉濃さもみぢのつやめきて思ひかけぬ青葉の中よりさし出たる、めづらし」(出典:能因本枕(10C終)四七)
  4. 植物「かなくぎのき(金釘木)」の異名

稜の木の補助注記

の「枕草子」例は一説ニシキギの名とする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android