稲岡庄(読み)いなおかのしよう

日本歴史地名大系 「稲岡庄」の解説

稲岡庄
いなおかのしよう

遺称地は不明であるが、誕生たんじよう寺が稲岡北庄にあった(永禄一二年「誕生寺御影堂建立奉加帳写」誕生寺文書など)。史料上では大半が稲岡南庄であり、かなり早い時期に南北に分れたと推定され、現久米南町北部の北庄きたしよう・南庄を南北各庄の遺称地として、その一帯に推定される。「法然上人絵伝」によれば、法然は「久米の南条稲岡庄」に周囲に堀をめぐらした居館を構えていた久米郡押領使漆間時国の子として長承二年(一一三三)四月七日に誕生。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android