普及版 字通 「稼(漢字)」の読み・字形・画数・意味
稼
常用漢字 15画
[字訓] うえる・みのり・かせぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は家(か)。〔説文〕七上に「禾の秀實あるものを稼と爲す」とあり、収穫をいう。〔詩、大雅、桑柔〕「稼穡(かしょく)」の〔伝〕に「種するを稼と曰ひ、收斂するを穡と曰ふ」と分別するが、すべて農事をいう。
[訓義]
1. うえる。
2. みのり、みのった稲。
3. わが国では、かせぐ。農事に限らず、仕事にはげむことをいう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕稼 ナリハヒ・ニギハヒ・タナヲロシ・タネヲロシ・ツクリ・タネ・ウヘ・ホタリ 〔字鏡集〕稼 ウヱ・タネヲロシ・タナヲロシ・ナヘ・タネ・ツクリ・ホタリ・ナリハヒ・ニギハヒ・ミカク
[熟語]
稼器▶・稼事▶・稼穡▶・稼殖▶・稼嗇▶・稼政▶・稼桑▶・稼苗▶・稼部▶
[下接語]
禾稼・学稼・躬稼・耕稼・作稼・樹稼・秋稼・熟稼・殖稼・桑稼・多稼・穉稼・稲稼・農稼・晩稼・百稼・苗稼・卜稼・力稼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報