稽留熱(読み)ケイリュウネツ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「稽留熱」の意味・わかりやすい解説

稽留熱
けいりゅうねつ

発熱がある場合には、熱型の観察が臨床上とくに重要であり、体温が持続的に上昇して、毎日の変動が1℃を超えないものを稽留熱、1℃以上を超えて変動し、低いときでも正常体温にまで達していないものを弛張(しちょう)熱、正常体温以下にまで下がるものを間欠(かんけつ)熱、また、不規則な波状的発熱を繰り返す場合を波状熱と表現している。熱性疾患はかなり特有な熱型を示すことが多く、稽留熱の代表的な疾患は腸チフスとされる。

渡辺 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「稽留熱」の意味・わかりやすい解説

稽留熱【けいりゅうねつ】

1日の体温差が1℃以内の高熱の続く状態。肺炎,腸チフス,ワイル病,日本脳炎などにみられる。→熱型
→関連項目弛張熱

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む