穂向(読み)ほむけ

精選版 日本国語大辞典 「穂向」の意味・読み・例文・類語

ほ‐むけ【穂向】

〘名〙 稲や薄(すすき)の穂などが一方になびき向かうこと。穂をなびき向かせること。また、その穂。
※正治初度百首(1200)秋「乱れ蘆のほむけの風のかたよりに秋をそよするまのの浦波藤原良経〉」

ほ‐むき【穂向】

〘名〙 実った稲などの穂が一方に傾いていること。また、その穂。
万葉(8C後)一七・三九四三「秋の田の穂牟伎(ほムキ)見がてりわが背子がふさ手折りける女郎花かも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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