穴太野添古墳群(読み)あのうのぞえこふんぐん

日本歴史地名大系 「穴太野添古墳群」の解説

穴太野添古墳群
あのうのぞえこふんぐん

[現在地名]大津市穴太一丁目

四ッ谷よっや川北岸の丘陵南側斜面一帯に築かれた古墳時代後期の群集墳で、昭和五四年(一九七九)の分布調査で一五二基の古墳が確認され、旧滋賀郡では春日山かすがやま古墳群や曼陀羅山まんだらやま古墳群とともに一〇〇基を超える大規模な群集墳として知られる。同四四年の古墳群の東端付近の七基、同六一年・六二年の一七基の発掘調査がある。古墳は一基(竪穴系小石室)を除いてすべて横穴式石室を内部主体とし、石室の平面形態から、(一)両袖式で玄室が正方形プランをもつもの、(二)両袖式で玄室が縦長プランをもつもの、(三)左片袖式で縦長プランをもつものの三タイプに分けられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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