穴山小路(読み)あなやまこうじ

日本歴史地名大系 「穴山小路」の解説

穴山小路
あなやまこうじ

基幹街路の一つ。旧元穴山もとあなやま町一帯の東西通りに比定される。大永三年(一五二三)三月の武田信虎判物写(信立寺文書)には信虎が信立しんりゆう寺に穴山小路の地一〇貫文を寺領として寄進したことが記され、また永禄元年(一五五八)一二月一五日の武田晴信禁制写(同文書)には「穴山小路真立寺」とみえるが、両文書とも検討を要する(甲斐武田氏文書目録)。「高白斎記」天文二一年(一五五二)一一月二七日条には、晴信嫡男義信に嫁ぐ今川義元の息女が府中穴山宿に到着したことが記録されるが、この穴山宿が穴山小路に成立した町をさすのか、家臣穴山氏屋敷をさすのかについては両説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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