究竟即(読み)クキョウソク

デジタル大辞泉 「究竟即」の意味・読み・例文・類語

くきょう‐そく〔クキヤウ‐〕【×竟即】

天台宗で悟りに至る六つ段階をいう六即の第六位。この上ない完全円満な仏の境地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「究竟即」の意味・読み・例文・類語

くきょう‐そくクキャウ‥【究竟即】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。天台宗で説く六即位の第六(最高位)。完全に悟りの境地に達した段階。究竟は仏の悟りである仏果の意で、その仏の悟りが初位凡心と不二であるとするところから即という。くきょう。
    1. [初出の実例]「妙覚の位は、究竟即(クキャウソク)の位也」(出典:真如観(鎌倉初))
    2. [その他の文献]〔摩訶止観‐一・下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android