空大名(読み)からだいみょう

精選版 日本国語大辞典 「空大名」の意味・読み・例文・類語

から‐だいみょう‥ダイミャウ【空大名】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「から」は接頭語 )
  2. 名ばかりで実力のない大名。また一般に、外見は豪勢だが内情は窮迫しているたとえ。
    1. [初出の実例]「古帳を追手口より引ひろけ〈友雪〉 から大名はあはぬ勘定〈西鶴〉」(出典:俳諧・両吟一日千句(1679)第四)
    2. 「見かけ斗のから大名とは此国せんやが事」(出典:浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)三)
  3. (せみ)などの脱け殻をしゃれていう。
    1. [初出の実例]「あなた次第に松の葉の月 秋の蝉から大名にかし懸り〈西鶴〉」(出典:俳諧・物種集(1678))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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