空数(読み)そらかぞう

精選版 日本国語大辞典 「空数」の意味・読み・例文・類語

そら‐かぞう ‥かぞふ【空数】

地名の「大津」「大坂」など、「大(おお)」を語頭に持つ語にかかる。かかり方は、そらにおおよそ数える意から、「大」がおおよその意の「凡(おお)」と同音であるところからか。
万葉(8C後)二・二一九「天数(そらかぞふ)大津の子があひし日におほに見しくは今ぞ悔しき」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「弱気(にやけ)た言もそらかぞふ、大坂の壮夫(わかいの)が、何ぢゃいとけつかる迄(まで)、書古したる蹟(あと)なれば」
[補注]「万葉‐二一九」例は「あめかぞふ」とよむ説や、誤字説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android