突兀(読み)トッコツ

デジタル大辞泉 「突兀」の意味・読み・例文・類語

とっ‐こつ【突×兀】

[ト・タル][文][形動タリ]高く突き出ているさま。高くそびえるさま。
「―たる両岸岩山は」〈木下尚江良人の自白

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精選版 日本国語大辞典 「突兀」の意味・読み・例文・類語

とっ‐こつ【突兀】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙 ( 「とつごつ」とも ) 高く突き出るさま。突乎(とっこ)
    1. [初出の実例]「すすみて一尺水一尺波を突兀ならしむべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)一顆明珠)
    2. 「一人は今様おはつとか称へる突兀(トッコツ)たる大丸髷」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐送僧澄観詩〕

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普及版 字通 「突兀」の読み・字形・画数・意味

【突兀】とつこつ

けわしく高い。唐・岑参慈恩寺浮図(ふと)(塔)に登る〕詩 勢、出するが如く 高、天宮に聳(そび)ゆ 登臨して世界を出で 磴(とうだう)(石段の道)を盤(めぐ)る 兀として州を壓し 崢(さうくわう)として鬼工の如し

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