突張(読み)つっぱり

精選版 日本国語大辞典 「突張」の意味・読み・例文・類語

つっ‐ぱり【突張】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つっぱること。ものを押しあてて支えること。つっかい。
    1. [初出の実例]「長天も地につきにけり庭の雪 氷のはしら風のつっばり」(出典:俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)巖翁独吟)
  3. 物を支えるために立てる棒や柱など。つっかい棒。
    1. [初出の実例]「Tçuppariuo(ツッパリヲ) カウ」(出典日葡辞書(1603‐04))
  4. 青少年などが虚勢をはって、不良じみた態度をとったり、目立ったかっこうをしてみせること。→つっぱる[ 一 ]。「つっぱりグループ」
    1. [初出の実例]「たとえ、暴走族であろうと、ツッパリ娘であろうと」(出典:TV局恥さらしな日記(1984)〈村野雅義〉オン・エア)
  5. 相撲で、両腕を同時または交互に伸ばして、平手で相手の胸や肩を突くこと。〔相撲講話(1919)〕

つい‐はり【突張】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つい」は「つき(突)」の変化した語 ) ものをつっぱるために立てる柱や棒。つっぱり。つっかい。
    1. [初出の実例]「よひとおもふ時分に、うしろからつひはりをめされひ」(出典:虎明本狂言・腰祈(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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