突据(読み)ついすう

精選版 日本国語大辞典 「突据」の意味・読み・例文・類語

つい‐す・う【突据】

〘他ワ下二〙
① (「つきすう(突据)」の変化した語。中世頃からヤ行にも活用した) 手荒くすわらせる。荒々しく置く。ひきすえる。つきすえる。
落窪(10C後)一「おとどの前にひき出で来て、はくりとついすゑられて」
② (「つい」は接頭語) ひょいと置く。無造作にすわらせる。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「かたはらよりふとかきいだきて、〈略〉ついすへたてまつり給へるやうだい、かしらつき、げにいみじうあてに」

つき‐す・える ‥すゑる【突据】

〘他ワ下一〙 つきす・う 〘他ワ下二〙 (中世頃からヤ行にも活用した) 押しころばすようにしてすわらせる。勢いよくすえる。ついすう。
今昔(1120頃か)四「今一度合せて突(つき)すへて」
浄瑠璃曾我物語(1661)二「や五郎ひまなくつつと入、〈略〉のっけにどうどつきすゆる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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